米軍輸送機オスプレイが鹿児島・屋久島沖で墜落した事故を受け、日本政府が米軍側に飛行見合わせを求めた30日も、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)周辺では米海兵隊のオスプレイが相次いで飛行した。今回の事故をめぐる政府の一連の対応に、沖縄では不信感が高まる。防衛力の「南西シフト」が加速するなか、自衛隊関係者は今後への影響は避けられないとみる。
オスプレイが常駐し、訓練を重ねる沖縄では危機感が広がるが、日本政府が飛行停止を米側に求めた後もオスプレイの離着陸が確認された。
30日午前9時ごろから午後1時ごろにかけて、MV22オスプレイ24機が配備されている米海兵隊普天間飛行場(宜野湾市)では少なくとも6回離陸、3回着陸した。記者が目視で確認した。
「市民は常に墜落の危険性や基地負担の中での生活を強いられている。事故の当日から飛行が確認され、市民の不安をさらに増幅させるものと言わざるを得ない」。普天間飛行場を抱える宜野湾市の松川正則市長は沖縄防衛局などを通じて米側に飛行停止を求める要請書のなかでそう訴えた。
沖縄には、オスプレイはじめ繰り返される米軍機事故への不安と、日本政府や米側の対応への不信が募る。
7年前にも大破事故、6日後に飛行再開
沖縄へのオスプレイ配備は1…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル