オフィス街の水害に警戒 過去には「内水氾濫」も 警視庁訓練

山口啓太

 梅雨や台風などで災害の危険性が高まる時期に合わせ、警視庁神田署は17日、周辺にオフィスビルが広がる東京都千代田区の区立神田児童公園で、水害防止の訓練を実施した。署は「ゲリラ豪雨など想定外の雨が降ることも近年は珍しくなく、都心でも水害に遭う可能性が高まっている」と警戒を強めている。

 この日の訓練では、周辺を流れる荒川が氾濫(はんらん)したり、排水溝がゴミなどで詰まり水があふれる「内水氾濫」が起こったりする場合を想定。署員約10人が集まり、土囊(どのう)を使ってマンホールのふたを押さえる方法などを地域住民らに伝えた。

 2019年10月の台風19号では、区内の排水溝が落ち葉で詰まり、ハザードマップで想定されていないオフィス街のエリアで内水氾濫が確認された。同署の芝拓臣警備課長は「住民や普段仕事で周辺に来る人は、都心で起こりうる水害について改めて確認し、意識を高めてほしい」と話した。(山口啓太)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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