西田有里、仁村秀一
埼玉県警は24日、三郷市の女性(74)が「オレオレ詐欺」で計4170万円をだまし取られたと発表した。独り暮らしで、自宅に電話をかけてきた人物を長男と信じ込んだという。
吉川署によると、女性の家に4~15日、長男や遺失物センター職員を名乗る人物から複数回電話があった。長男を装う人物は「書類や携帯、財布が盗まれた。書類に挟まっていた小切手の埋め合わせをしなければならない」と泣きついた。女性は息子と信じ込み、15日までに少なくとも10回に渡り、家を訪ねてきた男らに計4170万円を渡した。現金は金融機関から引き出すなどして用意した。女性は別居の長男と23日に電話で話し、被害に気づいた。
こうした手口では、犯人が発覚を防ぐため、被害者に「こちらから連絡するまで電話をしてこないで」と求めることが多い。県警は留守番電話サービスを利用して電話に出ず、必要があれば、普段から使っている相手の連絡先に自ら電話をするよう呼びかけている。(西田有里、仁村秀一)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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