治療法などについて主治医以外の意見を聞く「セカンドオピニオン」をオンラインで受けられる取り組みが少しずつ広がっている。新型コロナウイルスの流行に影響されないのが利点だが、オンラインならではの課題もあるようだ。
国立成育医療研究センター(東京都世田谷区)は7月からアプリ「オンライン診療ポケットドクター」を使ったセカンドオピニオンを始めた。
希望者は電話で診療の予約をとった後、スマートフォンなどにアプリを入れ、個人情報やクレジットカード情報を登録。専用サイトなどで病状や治療経過などを記入し、主治医が記入した診療情報提供書や検査データをセンターに郵送する。診療後はアプリを介して料金を支払う。セカンドオピニオンには公的医療保険が使えず、全額が自己負担だ。同センターの場合、税込みで30分まで2万2千円、60分まで4万4千円。画像診断などは追加料金がかかる。
拡大する診療を模してタブレット端末で記者と話す松本公一さん。パソコン画面にサンプルの画像データを表示させている(国立成育医療研究センター提供)
同センターの今年3~7月のセカンドオピニオンは、昨年同時期に比べてほぼ半減した。新型コロナの流行が影響したとみられる。
西日本に住むある子どもの患者の父親は今春、セカンドオピニオンを受けるため同センターに来た。本来は両親一緒に受診を望んでいたが、新型コロナの影響もあり父親のみで来ざるを得なかったという。
同センターは重い病気の子ども…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル