沖縄で地上戦の戦跡や米軍基地を案内してきた平和団体が、地元の大学生の協力も得て、オンラインでの平和学習を紹介するサイトを立ち上げた。修学旅行の中止が相次ぐコロナ禍でも、学ぶ機会を失ってほしくないとの思いが込められている。
サイト名は「沖縄ピースリンクプロジェクト」(https://peace-link-project.com/)。市民団体の「沖縄平和ネットワーク」や「沖縄県観光ボランティアガイド友の会」など6団体が参加し、沖縄戦体験者の講話のほか、犠牲者の名前が刻まれた「平和の礎(いしじ)」や最も古い慰霊碑といわれる「魂魄(こんぱく)の塔」のガイドなど、各団体がオンラインで対応できる学習内容を紹介している。
沖縄では4月以降、新型コロナウイルスの感染が続き、平和ガイドの案内が激減。戦争体験を語り継いできた人たちには、限られた時間の中で話す機会を失うことへの焦燥感が募る。また、高齢者中心の団体では、修学旅行をキャンセルした学校からオンラインでの講話やガイドを依頼されても対応しきれずにいたという。
そうしたなか、20~70代の…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル