新型コロナウイルスの感染拡大で劇場に観客を入れての演劇公演ができないなか、札幌市を中心に活動する演劇人がネット上に「札幌シェアター」を立ち上げた。「シェアター」という造語に込められた思いとは――。
こけら落とし公演は4月26日夜、ネットメディア「YouTubeライブ」で生配信された。演目は、サイトータツミチさんが脚本を担った「コトゴト」。新型コロナ禍で注目されるオンライン会議システム「Zoom」を活用した約25分の短編作品だ。
物語の展開は、Zoomのビデオチャットで始まったオンライン飲み会の中だけで起きる。役者8人が生で演じる男女の談笑が、ある1人の失言をきっかけに転調し、思いがけない結末に――。
拡大する4月26日夜にネットでライブ配信された公演「コトゴト」より。一見ただのオンライン飲み会だが、映像間の差異が伏線となっている=札幌シェアター提供
ビデオチャットの画面に、それぞれ正面を向いた役者たちが映し出される。斬新な演出に、ネットの視聴者から「不思議でおもしろかった」「媒体としては新鮮だけど演劇だなって思わせる感じ」と高い評価が寄せられた。アーカイブ映像も公開し、一夜明けた27日昼までに1500回以上、視聴された。
企画したのは「劇団・木製ボイ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル