埼玉県警は13日午後、JR西川口駅近くのバカラ賭博店を家宅捜索し、14日までに従業員と客ら計18人を賭博開帳図利や賭博などの疑いで逮捕した。県警が14日発表した。
宣言後も、「密」な営業
県警によると、捜索したのは繁華街の雑居ビルの5階にあるカジノ店「Circus(サーカス)」(川口市西川口1丁目)。店舗責任者の花谷智裕容疑者(50)ら従業員13人は13日午後、客にバカラ賭博をさせるなどした疑いがある。店内にいた客5人も逮捕した。県警は捜査に支障があるとして花谷容疑者らの認否を明らかにしていないが、客の1人は「コロナで仕事が減り、一発もうけてやろうと思った」と話しているという。
店は24時間年中無休で、県警は少なくとも1年ほど前から営業していたとみている。新型コロナウイルスの感染拡大に伴って緊急事態宣言が出された後も営業していて、通常時と変わらず1日10人程度の客が来ていたという。
県警は13日午後3時ごろ家宅捜索に入り、約6時間後、マスク姿の捜査員十数人で現金約1225万円やバカラ台4台、トランプなど数十点を運び出し、押収した。売り上げが暴力団の資金源になっていたとみて調べる。
店の広さは約210平方メートル余り。入り口にはアルコール消毒液が置かれていたが、窓や扉は締め切られていたという。
バカラは、トランプを用いて「バンカー(胴元)」と「プレーヤー(客役)」のどちらが勝つかを客が予想するゲーム。
「コロナ禍で、客流れた可能性」
全国では違法賭博店の摘発が相次いでいる。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル