カズワン、再度のつり上げで海面まで浮上 水抜いて台船に引き揚げへ

【動画】「カズワン」再びつり上げ 33日ぶりの姿=熊倉隆広撮影

 北海道・知床半島沖で乗客・乗員計26人が乗った観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故で26日、移動中に海底に落下した船体が再びつり上げられた。船体は事故後初めて、海面まで浮上。海上保安庁は作業台船に引き揚げた後、船内の捜索や事故原因の調査を進める方針だ。

 事故は4月23日に発生し、通報場所近くの水深約120メートルの海底で同29日、船体が見つかった。5月23日に水深約20メートル付近までつり上げたものの、移動中だった翌24日、ウトロ漁港(斜里町)の沖合の水深約180メートルの海底に落下。再びつり上げるため、無人潜水機で準備が進められていた。

 26日は現場海域の潮流が速く、4時間ほどかけて慎重につり上げられた。前回のつり上げ時はベルト5本で支えたが、荷重が分散して船体が揺れ動きやすく、ベルトがこすれて切れた可能性があった。今回は強度の高いベルト2本でつり、1本1本に荷重をかけて安定するようにしたという。

 カズワンの船体は26日午後…

この記事は有料会員記事です。残り479文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment