新型コロナウイルス感染拡大を受け、夜の飲食店では、客に安心してカラオケを楽しんでもらうための「マイク用シールド」が登場。スナックやホテルなどからの引き合いが増えているという。
大阪市東成区のスナック「Chou(シュ) Chou(シュ)」。週末の夜、マスクを外して歌う客の声が響いた。マイクには顔を覆う大きさの透明な板が取り付けられている。「歌ったあと、板につばのしぶきが飛んでいて驚きました。お客さんごとに消毒しています」と店主の稲岡(いなおか)文夜(ふみよ)さんは話す。
開発したのは、アクリル製仕切り板などを販売する株式会社シスクル(同区)。知り合いのカラオケ店から「思い切り声を出すことに遠慮がある」と聞き、医療用フェースシールドの転用を思いついた。
PET(ポリエチレンテレフタレート)製の板(33センチ×31・5センチ)の下部2カ所に入れた切り込みに、マイクを差し込むだけで取り付け完了。発声時の飛沫(ひまつ)拡散防止が期待できる。
手軽さと消毒のしやすさが評判を呼び、6月中旬の発売から約1週間で、大手カラオケ機器メーカーやホテルのウェディング部門などから約5千枚の注文があった。「歌うことで一人でも多くの人に元気を取り戻してもらいたい」と同社。問い合わせは(06・6971・0120)。(遠藤真梨)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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