カラフトマス少なく、海中へ やせたヒグマの姿も 北海道羅臼町

角野 貴之

 北海道羅臼町で、ヒグマが海を泳ぐ姿が見られた。当地では例年8月中旬から9月末ごろまで、ヒグマは小川の河口付近で産卵で川をのぼるカラフトマスを待ち構える。ところが今年、魚が少なく、海に入って獲物を探していた。

 19日、小型船から撮影した。ヒグマは当地の小川を巡りつつ、岩の裏や岸にあがった海藻をひっくりかえし、虫などを食べていた。川に着いたら、水面を凝視。次第に諦めた様子でゆっくり海へ入っていった。

 当地ではマスを食べて体力をつけたのち、来月ごろから山に移って冬眠に備えるという。小型船クルーズを運航する「知床らうすリンクル」の野田克也さん(63)は「やせてしまったクマもいる。昨年同様、マスの集まる川に姿がない。クマもしんどそうだ」。(角野 貴之)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment