未払いの料金があるなどと偽って電子マネーをだまし取る特殊詐欺グループのメンバーだった疑いがあるとして、警視庁がカンボジア国内にいる20~50代の日本人の男19人の逮捕状を取ったことがわかった。男らが同国を拠点にうその電話をかける「かけ子」などの役割だったとみている。
捜査関係者によると、19人の容疑は、今年1月下旬、東京都内に住む60代女性に「有料サイトの未払いの料金がある」などとうその電話をかけ、電子マネー「ビットキャッシュ」約25万円分をだましとったというもの。
「カンボジア国内のホテルが特殊詐欺の拠点として使われている」との情報提供を受けた同国の日本大使館が現地当局に連絡。現地当局は1月下旬、同国南部の港湾都市・シアヌークビルにあるホテルの一室で19人を確保するとともに、複数の携帯電話や詐欺の被害者の連絡先や名前が書かれたメモなどを押収した。
警視庁は現地に捜査員を派遣してこれらの証拠品の引き渡しを受け、日本国内の被害者からも聴取。19人がこのホテルを拠点に特殊詐欺のかけ子として関わった詐欺の疑いがあると判断した。19人のうち1人は、日本国内で別の特殊詐欺事件に関与したとして、警視庁が逮捕状を取得していた人物だという。
同庁は近く、19人を日本に移送して逮捕する方針。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル