森下友貴
スマホアプリを使ってネット銀行に不正にアクセスし、現金自動出入機(ATM)から現金を引き出したとして、埼玉県警は30日、中国籍の無職、曹宗福容疑者(30)=同県戸田市喜沢1丁目=を窃盗(払い出し盗)の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、曹容疑者は昨年11月8日、仲間と共謀し、スマホアプリに千葉県の30代男性のIDとパスワードを入力。埼玉県内のコンビニエンスストア内のATMから、現金50万円を5回に分けて引き出した疑いがある。50万円は東京都の60代男性の口座から、この男性の口座に不正に移されていたという。
ATMから現金を引き出すには通常キャッシュカードが必要だが、ネット銀行の口座を開き、キャッシュカード機能付きのスマホアプリとひもづければ、スマホのみで現金を引き出せる。県警は、曹容疑者らが偽サイトに男性らを誘導して、個人情報を入手したとみて調べている。(森下友貴)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル