カーリング銀「こんな日が来るなんて」 沸く地元 将来への不安とは

 北京冬季五輪カーリング女子日本代表のロコ・ソラーレが、日本初となる銀メダルをつかんだ。前回平昌(ピョンチャン)大会の銅から1歩ずつ高みへとのぼるロコを支えてきた地元・北海道北見市常呂(ところ)町の人たちからは「よくやった」と祝福とねぎらいの声が上がり、「次は金」と期待が膨らむ。一方、多くのカーラー(カーリング競技者)が輩出した町では次世代育成への不安も聞かれた。

 20日午前10時すぎ、ロコの本拠地・アドヴィックス常呂カーリングホールでは、常呂カーリング倶楽部のカーラーら約50人が試合を見守った。

 思うようにいかない試合運び。「きょうのアイスとは仲良くできないのかな」「ちょっと笑顔が足りないなあ」と声がもれる。ロコのメンバーが負けを認め、相手の英国に握手を求めると、「すごいことをやってくれた」と、温かい拍手が起きた。

 最前列で見守った鈴木夕湖選手の母・倫子(みちこ)さん(62)は「この舞台に立つまでは、決して簡単な道のりではなかった」と思いやった。「また金メダルを目指すチャレンジができるということですね」

 自身も元カーリング選手で日本選手権優勝経験もある吉田知那美・夕梨花選手姉妹の母・富美江さん(62)は涙があふれた。姉妹には今大会前、「日本のカーリング界にとって、誰もやったことがないことをやっているんだから、がんばれ」と励ました。2人からは「そだねー」と返ってきた。

 富美江さんによると、コロナ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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