ユーチューブ上で俳優ら4人を繰り返し脅迫したなどとして、暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)、証人等威迫などの罪に問われ、公判中の前参院議員のガーシー(本名・東谷義和)被告(51)について、東京地裁は21日、保釈を認める決定を出した。東谷被告は3千万円の保釈保証金を即日納付し、同日夜、6月の逮捕から約3カ月半ぶりに保釈された。
東谷被告は午後7時45分ごろ、紺色の半袖Tシャツ、黒い短パン姿で東京拘置所を出ると、一礼して車に乗り込んだ。
東谷被告は今月19日の初公判で「発言をしたことは間違いありません」と述べ、弁護人は「常習性はなかった」として起訴内容の一部を争う姿勢を示していた。
東谷被告は「暴露系ユーチューバー」として、芸能界などの「裏話」を動画配信していた。
起訴状によると、2022年2~8月に、俳優と所属事務所の代表、デザイナー、実業家の4人を繰り返し脅迫。俳優には「明日暴露するネタはほんまに激震走ると思います」などと発言した。デザイナーには「このブランドやめるまでたたこうと思ってます」などと言い、商品販売を終了させて業務も妨害したとされる。
さらに、刑事告訴を取り消させようと、俳優には「裁判出てくるってことがどんだけタレントとして致命的か、よう考えて出てこいよお前」などと発言したとされる。
東谷被告はアラブ首長国連邦(UAE)のドバイに滞在したまま22年7月の参院選にNHK党(当時)から比例区で立候補し、初当選した。だが、帰国せずに国会欠席を続け、今年3月に除名処分が決まって議員資格を失った。
警視庁は強制捜査に乗りだし、3月に逮捕状を取得。外務省は旅券返納命令を出し、旅券も失効した。警察当局によるUAE側への働きかけもあり、6月に急きょ帰国し、逮捕された。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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