動物由来の革の代替品として今、「ビーガンレザー」が注目されている。キノコ生産量日本一のあの県では、その栽培や管理の豊富なノウハウを生かした「マッシュルームレザー」の研究・開発が進む。地元企業が海外のベンチャー企業と協力し、動物福祉(アニマルウェルフェア)や環境に配慮した製品の商品化に向けて動き出している。
長野県小諸市にある合弁会社「マイセル・ジャパン」のオフィスで、代表の乾馨太(けいた)さんが見本品を見せてくれた。「環境への負荷が圧倒的に少ないのが特徴です」
石油由来の原料を使わない「マッシュルームレザー」
手渡されたのは、A4サイズのマッシュルームレザー。しっとりとした手触りだ。キノコ由来と知らなければ、動物の革と思ってもおかしくないと感じた。他に名刺入れやパスケースなどの試作品もあった。
マッシュルームレザーの生産…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル