キムタク信長が最後の行列? 馬の確保難航で、岐阜市「今年は未定」

深津弘

 昨年、俳優の木村拓哉さんが出演して約46万人が集まった「ぎふ信長まつり」のメインイベント「信長公騎馬武者行列」。岐阜市によると、馬の確保が難航しており、今年の開催は未定という。「キムタクの次の信長役は誰か」という話題以前に、開催できるかに注目が集まりそうだ。

 毎年秋に開かれる騎馬武者行列は、公募で選ばれた市民が信長役で馬にまたがり、鉄砲隊などと市中心部を練り歩く。木村さんのような芸能人が出演することもたびたびあった。

 市によると、馬は歓声や鉄砲隊の火縄銃の音に耐えられるように調教されている必要があり、市内の乗馬施設から手配してきたが、確保が困難に。コロナ禍で3年ぶりに開かれた昨年は、行列はしないことをいったん決めたが、映画で信長を演じた木村さんが参加を熱望している話が東映側から舞い込み、撮影用の馬を用意してくれることで実現した。

 今年の開催については、市も加わる実行委員会で4月から検討する。市と深い縁ができた東映に協力を求める手もあるが、市の担当者は「先々の撮影スケジュールがあるので、貸してくださいとはなかなか言えない」と打ち明ける。

 市は、県外の乗馬クラブや牧場などにも範囲を広げて調査を進めるが、秋はまつりシーズンでもあり、すでに貸出先が決まっている状況だという。「鉄砲隊抜き」の練り歩きなら普通の馬でもできそうだが、「市民が盛り上がってくれるだろうか」と話し、「引き続き、いろいろな調査が必要」としている。(深津弘)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment