「キムタク信長」を一目見ようと、全国からファンがはせ参じ、岐阜の街は人であふれた。
「皆の者、出陣じゃ!」
6日午後1時半、織田信長に扮した俳優の木村拓哉さんが扇子を持った右手を振り上げてかけ声。岐阜市出身の俳優伊藤英明さんと共に、地元の中高生が演じる家臣を引き連れ、市中心部の金華橋通りの約1キロをパレードした。沿道からは「きむらさ~ん」「英明さん!」の声援が何度もあがった。観覧エリアでは抽選で当選した約1万5千人が立ち見で見守った。
「こんなに近くで見られるなんて」。観覧エリア最前列で見た富山県南砺市の団体職員川村優子さん(34)は2時間かけて作った特製のうちわを手に、「木村さんが指をさしてくれて、目線も合ってすごくうれしかった。伊藤さんもかっこよくて、前泊して来たかいがありました」。
福井市の竹内孝子さん(72)は家族3人で駆けつけた。韓国での雑踏事故もありトラブルの心配もあったが、前から2列目を確保し、パレードを3時間以上待った。「生で見るのは初めて。しっかり目に焼き付けました」と喜んだ。
兵庫県西宮市の伊東亜希子さん(45)は「朝6時に家を出たかいがあった」。友人の広瀬真理子さん(55)は「生で見るとオーラが違う。キムタクさん、きれいでした」と喜んだ。
ファン歴30年という山梨県の50代の女性は観覧券は外れたものの、近所の友人らと3人で訪れた。「何とか見たいと思って沿道沿いをずっと歩いていた」。交差点の最前列で午前9時から陣取ることができ、パレードを見て「最高のパワーをもらった」。
沿道のビルに入る岐阜女子大学の施設には、木村さんの主演ドラマのせりふの「ちょ待てよ!」の大書も。同大書道部の学生がしたためたものだ。あまりの人出に沿道で靴店を営む女性は「本当にびっくりした。今までに経験したことがないです」。
キムタク信長は若い世代も魅…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル