キャンセル料、代理店「泣き寝入り」も GoToで混乱

 国の観光支援策「Go To トラベル」事業での札幌市の一時除外が決まって一夜明けた25日、市内の旅行会社やホテルは客からの問い合わせに追われた。除外の条件など詳細が周知されない中での決定に関係者は振り回され、先行きに不安を抱いている。

 観光名所、札幌市時計台は25日も道外の観光客が訪れていた。横浜市から家族3人で旅行に来た会社員男性(45)は「『Go To』のおかげで普段は泊まれない高級ホテルを予約した。感染が収まって『Go To』が復活したら、冬にはスキーでまた来たい」。埼玉県から訪れ、市内のホテルに泊まっている大学生(21)は「『Go To』が使えなくなりそうだというニュースを知って急いで来た。後ろめたさもあったけど、ギリギリ間に合ってよかった」と話した。

 しかし、ホテルにはすでにキャンセルの連絡が入り始めている。

 「Go To トラベル」の事務局はホームページで、12月15日までに出発する旅行の新規予約は制度の対象外とするほか、予約済みの分についても12月2~15日に出発する場合は対象外になるとして、キャンセルするよう求めている。

 ホテルオークラ札幌では、予約客から「(補助対象となるように)予約日を変更できないか」「連泊で一部が対象外の場合はどうなるのか」といった問い合わせが10件ほど寄せられたという。担当者は「『Go To トラベル』の事務局になかなか電話がつながらず、我々も確認ができない」と困惑する。

 京王プラザホテル札幌では、札…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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