ギャンブルで困窮、繰り返した強盗 有罪の元大学生が法廷で語った夢

 「働くのは、ばからしいと思った」

 帰宅中の女性ばかりが狙われた福岡市の路上強盗事件。強盗致傷などの罪に問われた元大学生は、法廷でそう語った。

 裁判員裁判で明らかになったのは、ギャンブルにのめり込み、転落していった姿だった。

 元大学生は、工学部の機械工学科に通っていた。

 大学2年のころ、友人とトランプでポーカーを始めた。上達したいと、インターネットで動画などを見ていたが、その中でオンラインポーカーゲームの存在を知った。

手を出したギャンブル、5千円→6万円に

 コンビニエンスストアで指定の口座に現金を振り込み、ゲーム用の通貨を入手。やってみると、5千円分の通貨が2時間で6万円分ほどに増えた。

 「こんなに短時間で稼げるんだ」。興奮状態になった。

 実家を離れ、一人暮らしをしていた元大学生は、祖母からの毎月10万円の仕送りのほか、月約10万円の奨学金を受け取っていた。

 だが、アルバイトで稼いだ金をポーカーでほぼ使い果たすと、奨学金や仕送りにも手をつけた。そして、負け続けた。

 「これでやめよう」

 そう思って最後の1万円を賭…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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