「みまつ食品」商品開発担当の加藤静香さん(34)
自身を「ギョーザ女子」と名乗る。手にしているのはギョーザのぬいぐるみ。
「昔は『ギョーザが好きだ』なんて女性が大声で言えないこともあったそうですが、いい時代になったと思います」
勤め先は中華総菜の製造・販売会社「みまつ食品」(前橋市)。商品開発の立案をしながら群馬、栃木、埼玉の3県にあるギョーザ店を訪ねた。その数、ざっと200店。と言っても、ただの食べ歩きではない。仕事のための覆面調査だ。
極秘のファイルを特別に見せてもらった。キャベツや白菜、肉やニンニクの配合、皮のもちもち感のほか、値段や店の雰囲気などが細かく記入され、点数化されている。キャベツのカットの仕方、皮と具の結着具合もチェックしている。
「そのデータを分析し、おいしいギョーザはどうあるべきかを日々研究しているのです」。星の数が五つで満点。だがそんな店はそう多くはないという。
「たかがギョーザ。されどギョーザ。誰からも親しまれる食品ですが、とても奥深い」
「群馬は隠れたギョーザ王国」
前橋市に生まれた。子どもの…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル