クマに襲われ?富山市の民家敷地で女性死亡 全国で被害最多ペース

 富山市江本の住宅の敷地で17日夜、この家に住む無職、江崎三千子さん(79)が倒れているのが見つかり、富山県警富山南署員が死亡を確認した。頭部に複数の切り傷があった。敷地でクマとみられる足跡が見つかり、付近で同日夕にクマの目撃情報があったことから、署はクマに襲われた可能性があるとみて調べている。

 署によると、江崎さんの夫から17日夜に「午後6時ごろから妻が家にいない」と通報があった。署員が捜索したところ、午後9時40分ごろ、自宅の庭で江崎さんがうつぶせで倒れていたという。市森林政策課によると、すぐそばの別の住宅でも同日午後5時半ごろ、「クマが敷地内にいる」と通報があったという。

 現場は北陸自動車道富山インターから南東に約4・5キロの田園地帯。周辺は平地に水田が広がり、屋敷林や生け垣に囲まれた家が点在する。

 1・5キロ北西の同市立熊野小では18日午前8時ごろ、クマと思われる足跡が見つかり、学校から市に通報があった。足跡はグラウンドを横切るように残り、市は成獣1頭と幼獣2頭が並んで歩いたと推測している。

 市は警察や猟友会とともに一帯をパトロールし、同校など周辺の4小中学校を通じて各保護者に18、19日の送迎を要請した。2年生と1年生の兄弟を迎えに来た母親(49)は「庭でも遊べないし、駐車場から家に入る時間も心配。はやく落ち着いてほしい」と不安がった。(佐藤美千代、小西良昭、樫村伸哉)

全国で人身被害最多ペース

 全国でクマに人が襲われる事例が相次ぐ。

 環境省鳥獣保護管理室による…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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