石川県白山市の住宅で16日、3人が相次いでクマに襲われ、けがをした。1頭が駆除されたが、目撃情報から別の1頭が近くに隠れている可能性があるとして、市は住民に注意を呼びかけている。
消防によると、午前9時50分ごろ、同市安養寺町の住宅で、家人の女性(70)がクマに襲われたと家族から119番通報があった。女性は顔や腕に重傷を負い、病院に搬送された。自宅に隣接する倉庫の前で野菜の仕分け作業をしていたという。
午後0時半すぎには、すぐそばの住宅で男性(75)が車庫のシャッターを開けたところ、出てきたクマともみ合いになり、顔や腕、太ももにけがを負った。午後2時10分ごろには、1、2件目の現場から約200メートル離れた同市鶴来桑島町で女性(67)が玄関のドアを開けて入ろうとしたところクマに襲われ、顔、肩、ひざにけがを負った。
市森林対策課によると、クマは隣接する野々市市の老人ホームの敷地内に侵入するなど逃げていたが、猟友会が午後5時ごろ、3件目の現場から約300メートル離れた白山市部入道町で捕獲して駆除した。体長1・2~1・3メートルの成獣という。
同課によると、この日午前7時ごろ、ごみの回収業者がクマに遭遇したとの通報を受け、パトロールしていたという。駆除された成獣とは別の1頭が2件目の現場近くに隠れている可能性があり、17日朝から捜索するという。
現場は国道157号の周囲に田畑が広がるが、商業施設や工場も点在している。
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル