環境省は26日、今年4~9月のクマの出没情報が1万3670件となり、比較できる2016年度以降、同期間で最多となったと発表した。特に、減るはずの8、9月の件数が例年と比べて多く、同省は引き続き警戒を呼びかけている。
今年4~9月の半年間のクマ類の出没情報は、この5年で最も多かった16年4~9月の1万3190件を上回った。今年は8月が3289件、9月は2513件で、いずれも最多だった。例年は6、7月以降は減少傾向になるが、今年は8月まで増え、9月も高止まりが続いた。明らかな要因はわからないが、環境省の担当者は「これまでと少し違う傾向が見えている。10月に入っても多い状況で、まだまだ警戒を緩められない」と話す。
また、クマによる人への被害が相次いでいることを受け、環境、農林水産、林野、警察の4省庁が26日に対策会議を開き、都道府県に対し、環境省の「クマ類出没対応マニュアル」の周知や、出没した際の連絡体制の整備、放置している果実の除去などを求める通知を出すことを決めた。
会議では、クマの生息分布が拡…
2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル