地下約70メートル。「日本一のモグラ駅」として知られ、小説「クライマーズ・ハイ」の冒頭にも登場するJR土合(どあい)駅(群馬県みなかみ町)の下りホームに眠っているものがある。
各地で造られたクラフトビール、約250リットル。
5月21日に駅で開かれるイベントでお披露目される。長いものでは1年半の熟成を経たお味は? 「開けてみてのお楽しみ」なのだそうだ。
コロナ禍で飲食店の営業が制限され、ビール造りの先も見えなかった2020年。ビールを通して自然や環境のために活動する醸造家の団体「ブルーイングフォーネイチャー」のオンラインミーティングでのことだった。みなかみ町でクラフトビールを造る「オクトワンブルーイング」の竹内康晴さん(50)は、こんな提案をした。
「土合の駅でビールを寝かせたら、どうなるだろう」
早速、JR土合駅でグランピング事業などをする「ヴィレッジインク」を通してJR東日本に問い合わせ、了解を得た。
20年12月、ホームへ続く486段の階段を下りてビール樽(たる)を運び「長期熟成」が始まった。
ビールは下り線のホームにあ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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