クリスマスの日、帰って来なかった夫 病院ベッドで泣いた妻の10年

 冬の街中に輝くイルミネーションを見ると、広島県府中町の会社員、松本里奈さん(51)は胸が苦しくなる。2012年12月25日、クリスマスの日、夫の康志さん(当時45)は交通事故で帰らぬ人となった。あれから10年。松本さんは康志さんへの愛情を抱きながら、犯罪被害者支援の充実を求めて活動している。

 「事故は昨日のことのように覚えています。今でも現実だと思えません」。12月中旬、松本さんは自宅で10年をこう振り返った。康志さんとの結婚指輪が左手の薬指に光る。遺品のコートやかばんは、リビングで大切に保管している。

冷蔵庫には、食べるはずだったクリスマスケーキ

 「松本さんが事故に遭いました」。10年前の12月25日昼、康志さんの会社の同僚から電話があった。当時高校3年の長男、航太さん(28)と当時高校2年の長女、七海さん(27)を連れ、病院に向かった。

 治療室の真ん中に、康志さん…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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