クリスマスイブ、米兵にぎわう沖縄の街 マスク未着用、「密」の店も

光墨祥吾

 クリスマスイブの24日、米海兵隊基地キャンプ・ハンセン沖縄県金武(きん)町など)近くの歓楽街は、多くの米兵らでにぎわった。同基地では200人を超えるクラスター(感染者集団)が発生しており、玉城デニー知事は米軍に基地外への外出禁止措置を要請しているが、米兵らはマスクを着けずに街を歩いたり、路上で大声で話したりしていた。

 基地ゲート近くの歓楽街「新開地」は、外国人向けの飲食店などが軒を連ねている。この日、午後7時前にはネオンがともり、バーからはクリスマスソングなど大音量の洋楽が漏れ聞こえてきた。

 米兵らはゲートから出てくると、次々と飲食店に入っていった。客として訪れる住民の姿はほとんどない。午後8時ごろには、数軒のバーでカウンター席がほぼ満員となった。

 ゲートから出てきた際には多くが黒色のマスクを着けていたが、飲食を終える頃には、酒に酔い、マスクを外している人も。複数人のグループが路上でマスクなしで大声を出す姿もあった。

 バーの40代の男性店主は「こっちは商売だから複雑。でも、怖いかと聞かれたら、正直怖いし、まずは米軍でしっかり管理をしてもらいたい」と話した。

 沖縄県内では24日までに、キャンプ・ハンセンで計240人のクラスターが発生。基地従業員ら10人がオミクロン株に感染し、県は国外から来た米軍がオミクロン株を持ち込んだ可能性があるとみている。(光墨祥吾)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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