クルミによるアレルギーの症例数が近年増えていることを受け、消費者庁は9日、食品表示法に基づく食品表示基準を改正し、加工食品に表示を義務づけるアレルギー表示の対象にクルミを追加した。2025年4月1日から完全施行となる。
クルミはこれまで、表示が「推奨」されている21品目の一つだった。今回の改正で「義務」となり、卵や小麦などと合わせて義務表示は8品目となる。事業者による容器包装の変更などの対応のため、約2年の猶予期間を設ける。
基準は症例数や重篤度によって随時見直されてきた。消費者庁がおおむね3年ごとに医療機関の協力のもと行っている実態調査によると、18年度調査で、クルミの症例数が前回の8位から4位に急上昇し、その後の調査でも順位は変わらなかった。クルミの消費量が増加傾向にあることが一因ではないかとみられる。
今回の改正ではほかに、表示…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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