神奈川県鎌倉市の由比ガ浜で16日夕、クルーザーが波打ち際に接近して航行し、県迷惑行為防止条例違反(水浴場等における危険行為)の疑いがあるとして第3管区海上保安本部による捜査を受けたことがわかった。3管は当日、船内を立ち入り検査し、船長らに危険な航行をしないよう厳重指導したという。
県によると、浜辺近くを往復する危険行為があったのは16日午後5時ごろ。浜辺にいた長嶋竜弘・鎌倉市議が撮影してツイッターに投稿した動画には、水遊びやサーフィンを楽しむ人たちのすぐそばを、水しぶきをあげながら進む様子が映っている。長嶋市議は取材に「あまりに近くてびっくりした。極めて危険だ」と話した。
黒岩祐治知事は20日の記者会見で「現地ではライフセーバーや警備員、海上保安庁などが一体となって安全な海を楽しめる環境を作っている」「そうした努力をふみにじる行為で、憤りを感じている」などと述べた。
由比ガ浜は例年多くの海水浴客でにぎわうが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため海水浴場は開設されていない。(松沢奈々子、林瞬)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル