虚偽の名義でクレジットカード会社の加盟店契約を申し込んだなどとして、警視庁は決済代行業者「全東信」(大阪市中央区)の東京支社営業本部長の加藤祐亮容疑者(43)=東京都杉並区=ら3人を私電磁的記録不正作出・同供用などの疑いで逮捕し、26日に発表した。加藤容疑者ら2人は「正規の手続き」などと否認し、1人は認めているという。
保安課によると、3人は別の人物と共謀して2022年1~2月、東京都港区新橋の風俗店にクレカ決済システムを設置しようと考え、無関係の日本人女性を店の代表とする虚偽の情報をクレカ会社にメールで送るなどした疑いがある。
加藤容疑者らは、店がクレカ支払いで得た売り上げのうち、正規の手数料4・3%とは別に、約10%分を受け取っていたという。
店は中国人女性が経営し、無許可で男性客を接待した風俗営業法違反容疑で昨年7月に摘発された。同課は、女性が正規の手続きでは審査に通らないと考え、加藤容疑者らを頼ったとみている。
同課は、加藤容疑者らが、他にも都内の飲食店など約30店舗で同じように不正に加盟店契約をし、22年3月~23年2月に少なくとも1千万円を店側から受け取っていたとみている。(御船紗子)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル