26日午後5時5分ごろ、大阪府高槻市南松原町の解体工事現場で大型のクレーン車が倒れ、アーム部分などが道路を挟んで隣接する住宅を直撃した。直後にその住宅から出火したが、午後7時前に消し止められた。屋内に住人の女性(29)と娘(1)がおり、娘が腕に軽傷を負った。大阪府警は工事関係者から事情を聴き、業務上過失致傷容疑を視野に原因を調べる。
高槻署や市消防本部などによると、現場では葬儀場の解体工事が行われ、クレーン車は地中の杭をつり上げて引き抜く作業中だったという。クレーンは長さ30メートル前後とみられる。
住宅は木造2階建てで、アーム部分は屋根の上からぶつかり、住居部分にめりこんだ。女性と娘は1階の居間におり、女性は「ドーンという音がなって子どもを抱いて逃げた」と説明しているという。
現場は阪急京都線高槻市駅から東へ約500メートルの住宅や事業所が並ぶ一角。周囲の住人らによると、大きな衝撃音が響き、煙や炎が上がるなど現場は一時騒然となった。関西電力送配電によると、クレーンが電線に引っかかって断線した影響で周辺の最大600軒が停電した。
近所に住む女性(60)は当時、ベランダで洗濯物を干していた。「バキバキバキ」という大きな音がしてその方向を見ると、クレーン車が倒れ、煙が上がっているのが見えたという。「少し前に自宅のすぐ前でも杭を抜く作業をしていた。その時に倒れていたらと思うと怖い」と話した。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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