小川聡仁
兵庫県警は1日、無職下川絹代(71)=たつの市龍野町日山=、息子でカイロプラクターの和哉(45)=姫路市勝原区大谷=の両容疑者ら5人を傷害容疑で逮捕し、発表した。いずれも親子が主宰する「トリニティ」と名乗るグループの関係者という。
捜査1課によると、逮捕容疑は2017年9月1日、和哉容疑者の自宅で、女性(38)の顔や頭を複数回殴り、軽傷を負わせたというもの。グループを脱退しようとした女性を止めるために集団で暴行したとみている。県警は5人の認否を明らかにしていない。
トリニティは15年ほど前から活動し、西播地区を中心に数十人の参加者がいた。「幸せになるためには執着や我を捨てなければならない」などと説き、和哉容疑者の自宅で週5回程度、会合を持っていた。1回5千円程度で和哉容疑者が手をかざし「気」を送り込む「ヒーリング」などの行為をしていたという。
絹代容疑者が参加者に「悪い物がついている」と指摘し、別の参加者にほおをたたかせる「浄化引き上げ」と呼ぶ行為をしたり、ネックレスなどの貴金属を売ったりしていたという。
トリニティに参加している男性から県警に「脱退者は暴力を振るわれる。自分もされるかもしれない」と5月に相談があり、県警が調べていた。県警は、霊感商法の可能性も視野に調べる。(小川聡仁)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment