日本介護支援専門員協会とNTTデータ(東京都江東区)、NTTデータ経営研究所(東京都千代田区・港区)は、ケアプランのペーパーレス化を目指して2020年7月から実証実験を開始する。居宅介護支援事業所と介護サービス事業所の間でケアプラン上のデータを電子的に受け渡すことができる基盤を構築し、全国展開を進める。【吉木ちひろ】
3者は16日、ケアプランを電子的に受け渡すことができる「ケアプラン連携ICT基盤」の構築と実用化に向けて協力することで合意した。これは、厚生労働省が示している標準仕様にのっとって作成されたケアプランのデータを、居宅介護支援事業所と介護サービス事業所との間で安全に送受信できるサービス。サービスはクラウド上で提供され、それぞれの事業所が導入している介護ソフトが異なっていてもデータをやりとりできる。
システムの開発や運用をNTTデータが、実証実験の計画や結果の取りまとめなどをNTTデータ経営研究所が担当。日本介護支援専門員協会は今後、各事業所からのサービスの申し込み受け付けや契約などを担う窓口になる。
実証実験では介護実績などの誤入力防止や業務量削減、経費削減などの効果について検証し、その後全国展開に向けて検討を進める。日本介護支援専門員協会によると、現在は離島やへき地などの地域において、協力事業所の選定を進めているところだという。
サービスは居宅介護支援事業所に対しては有償、介護サービス事業所には無償で提供される予定で、21年度内の実用化を目指している。
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