ケアプラン作成を支援するAI(人工知能)エンジンなど、情報技術を活用した介護支援専門員(ケアマネジャー)や行政向けのサービスを手掛けるウェルモ(東京都千代田区)は22日、あいおいニッセイ同和損害保険(同渋谷区)、コニカミノルタ(同千代田区)との業務・資本提携を発表した。それぞれの事業領域で蓄積した要介護者や高齢者に関する情報を活用することで、サービス開発につなげ、ネットワークを拡大する。2社のほか、ベンチャーキャピタルなどから11.7億円の追加増資も実施している。【吉木ちひろ】
業務提携の核となるのは、ウェルモが開発を進めているケアプラン作成支援AI「ケアプランアシスタント」(CPA)と、行政担当者やケアマネジャー向けに、地域の介護保険内外のサービス提供事業所に関する情報を可視化・集約して提供しているデータベース「MILMO」。あいおいニッセイ同和損害保険とは、ICT(情報通信技術)や双方が持つ高齢者に関する情報を活用することで、介護保険サービスの利用者が抱えるリスクに対応したり、事故が起こるリスクを低減させたりする新たな保険商品やサービスの開発を目指す。コニカミノルタは、入居系の介護サービスの事業者向けに、画像行動認識・センシング技術を用いた利用者の見守り・行動分析サービスを提供しており、業務提携を通じてCPAの研究開発を強化する。具体的には、作成支援したケアプランの効果検証や作成支援の最適化などが期待できる。
また、業務提携と同時に発表した今回の追加増資(11.7億円)で、ウェルモの累積資金調達額は2013年の創業以来、17億円規模に上る。ほかに主な引受先となったのは、ベンチャーキャピタルのLINE Ventures(東京都新宿区)や、東京都内を中心に保育園を運営しているグローバルキッズ(同千代田区)など。
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