加工食品のオーナーを募るなどして多額の出資を集めた通信販売会社「ケフィア事業振興会」(本社・東京都千代田区、破産)の元代表鏑木(かぶらき)秀弥容疑者(84)=東京都葛飾区=ら男女9人について、警視庁は18日、出資法違反の疑いで逮捕した。
関連27社と合わせた負債総額は約1300億円、債権者は約3万人以上に上る。同庁は、事業の失敗で資金繰りが悪化していたにもかかわらず、高配当をうたってさらに資金を調達し、別の配当の支払いに回す自転車操業に陥っていたとみて、経営実態の解明を進める。
18日午前7時すぎ、鏑木容疑者は捜査員7、8人に囲まれ、自宅のあるマンションから姿を見せた。白色のシャツに上下黒色のスーツ姿。まっすぐ前を見据えたまま歩き、マンション前に横付けされた捜査車両に乗り込んだ。
警視庁は昨年2月、千代田区の本社ビルやグループ会社「かぶちゃん農園」の長野県飯田市の事務所を捜索し、関係者を聴取するなど捜査を進めてきた。同月には、鏑木容疑者の長男の同社元代表(当時51)が自殺を図ったとみられ、都内で死亡しているのが見つかった。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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