兵庫県明石市は28日、家庭から回収した使用済みペットボトルすべてをコカ・コーラボトラーズジャパン(東京)、アサヒ飲料(同)の両社側に売り渡す協定を結んだ。ペットボトルの再利用を高めるため。来年4月から実施する。
市は現在、回収したペットボトルをリサイクル業者に引き渡している。一部は加工されて新たなペットボトルとなるが、食品トレーなどに加工されることもある。トレー類は、使用後に燃やされるケースもある。
ペットボトルへの加工は燃やす必要がなく、繰り返し再利用できるため、環境への負荷を軽減できるというのが、市の考えだ。
2社にとっても素材の安定的な調達につながる。2社はいずれも2030年までに、すべてのペットボトルをリサイクルや植物由来など環境に配慮した素材にする目標があるという。
2社とも明石市内に飲料工場がある縁もあって締結に至ったという。3者はこの日会見し、丸谷聡子市長は「今まさに持続可能な循環型社会への行動が求められている。市と、市内で活動する事業者が協定を結ぶことは、その一歩になる」と話した。(天野剛志)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment