コリアタウン近く、廃校舎を共生の場に 人口の2割が外国籍のまちで

 昨年3月に閉校した大阪市生野区の御幸森(みゆきもり)小学校は、「多文化共生教育」の取り組みで知られた。朝鮮半島にルーツを持つ児童が多く通ったその学校の跡地が、様々な国籍や世代間の「共生」をめざす拠点施設に生まれ変わる。

 韓国食材店や韓流ショップが立ち並ぶ大阪コリアタウンから南に100メートルほどの場所に同小はある。在日コリアンの児童らが放課後にその言葉や文化を学ぶ課外活動「民族学級」など、多文化共生の取り組みが評価され、2012年には国連教育科学文化機関ユネスコ憲章の理念を実践する学校を認定する「ユネスコスクール」に選ばれた。

 100年近い歴史を刻んできたが、昨年3月、児童数の減少によって隣接校と統合された。

 学校跡地を活用する事業者として大阪市から選ばれたのが、外国ルーツの子どもの学習支援に取り組むNPO法人「IKUNO・多文化ふらっと」(同市生野区)と、食を通じたまちづくりに取り組む「RETOWN」(同区)だ。両者がともに手を挙げ、共同事業体としてタッグを組むことになった。

 「いくのパーク」のキックオフイベント「いくの多文化クロッシングフェス」が30日午前11時から開かれる。韓国・朝鮮の伝統舞踊や楽器の演奏、スリランカの伝統ダンスなどのステージパフォーマンス、防災やeスポーツの体験イベントがある。16カ国の料理を提供する屋台も。入場無料(料理は有料)。問い合わせはRETOWN(06・6777・2554)へ。

 生野区は人口約12万6千人…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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