コロナで「目の敵」 ミナミのホストは投票に行くのか

 午後7時30分、30人のホストが在籍する大阪・ミナミの中心部にあるホストクラブ「Ai For You」。開店前のミーティングで、居並ぶホストたちを前に美神拓哉社長(37)が「お前らの事情なんか知らん。お客様最優先で考えろ」とげきを飛ばす。

10月31日の衆院選投票日、人々は何を託そうとしているのでしょうか。私たちの現在地をお伝えします。

 新型コロナウイルスの感染拡大後、1年半にわたり繰り返された飲食店への休業、時短要請。午後8時から営業していた同店にとっては「時短はなく、すべてが休業要請」。協力金は家賃に消え、出勤日数が足りない従業員の基本給を捻出するため、身銭を切ったこともある。何より、「夜の街」やホストクラブはコロナ感染拡大の元凶のような扱いを受け、「目の敵にされたことが一番きつかった」

 ホストクラブは、「よりどころがない若者の受け皿」でもある。家庭環境に恵まれなかったり、借金を抱えたりしてホストに行き着いた従業員は多い。来店客は、性風俗で働く女性が半数以上を占める。そんな実態を知ってもらおうと、政党の議員団の視察を受け入れたこともある。

 自身もカリスマホストとして…

この記事は会員記事です。残り272文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment