コロナ禍でいろんなことが自粛ムードにあった中、お正月遊びの「凧(たこ)揚げ」は、むしろ人気が上がっている。密にならずに遊べるうえ、年配の人も無理なく体を動かせるためのようだ。
「ちゃんと糸を握って、走って!」。大阪市淀川区の河川敷で15日、「新春たこあげ大会」が3年ぶりに開かれた。
小学3年の山崎紗央里さんは、自作の凧を持ってやってきた。母親の真美さん(34)も凧揚げは初めて。「自分が小さい頃は、揚げたことがなくて。でも、子どもと一緒に揚げてみたら、面白かった。密にならないし、良いですね」と笑う。大会には親子連れら約450人が参加し、大凧揚げなどで盛り上がった。
キャラクターをプリントした西洋凧を国内で製造、販売する「オンダ」(東京都台東区)によると、国内でコロナ感染が本格化した2020年度は、例年の約3倍の売り上げがあった。正月を過ぎても完売が続き、売り場から凧がなくなることも。いつもは12月に納品して終わるが、その年は、翌3月まで生産を続けた。
21、22年度も同様の生産量が続いており、コロナ前よりも売り上げが伸びている。「一度、凧揚げをしたら、面白さに気づいてくれたのか、リピーターのお客さんも多いようです」と恩田潤一社長(63)。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル