新型コロナウイルスの影響で激減した日本人留学生について、文部科学省は5年後の2027年までに、コロナ禍前の10万人規模の水準に回復させる目標を掲げた。22年度までの予定だった官民による留学支援事業を27年度まで継続。高校生段階からの支援に力を入れ、底上げを図るという。
「留学に行くことを諦めないで。留学は自分を成長させてくれ、一生ものの価値がある」「コロナ禍の世界を見たかった。コロナ禍に留学した希少価値を生かせると思った」
8月5日、文科省が開いた留学啓発イベント。ニュージーランドとカナダに留学中の高校生3人が現地からオンラインで留学生活について、集まった中高生約300人に報告した。
イベントには、06年から4年半、アメリカの大学などに通った芸人「なかやまきんに君」も登場。ギャグを交えながら会場の質問に答え、「留学中は自分1人でやらなきゃいけない状況になる。大変だったけど、乗り越えたときに自信がついた」などと、海外で学ぶ意義を強調した。
オーストラリアの大学へ進学を希望する横浜国際高校2年の松永珠緒さん(17)は「コロナだけでなく、円安も重なって金銭的な不安もあるけど、体験を聞け、モチベーションが上がった」と話した。
コロナの影響で、日本人留学生の減少は深刻だ。
文科省によると、留学する大…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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