コロナの「大阪モデル」見直しへ 吉村知事、政府分科会の新指標受け

 新型コロナウイルス対策で、政府の分科会が新たな指標をつくったことを受け、大阪府吉村洋文知事は9日、府の独自基準「大阪モデル」を見直す考えを示した。新しい指標では、新規感染者数より医療を維持できているかを重視しており、大阪モデルもこれに合わせていく。月内に対策本部会議を開き、新基準を定める方針だ。

 大阪モデルでは、①直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者数②病床使用率③重症病床使用率、の3指標を利用し、赤黄緑の信号の色を決めている。

 政府は新規感染者数を重視して四つの「ステージ」に分けていたが、新指標では医療逼迫(ひっぱく)の状況に応じて五つの「レベル」に分ける。吉村知事は、ワクチン接種が広がり、感染しても軽症ですむ人が増えたとして、「これからは重症者数や病床の逼迫(ひっぱく)度を中心にした判断基準に変えていきたい」と強調。大阪モデルの指標から①の新規陽性者数を外す考えを示した。

 吉村知事は、国のレベル0(感染者ゼロ)とレベル1(維持)が大阪モデルの警戒解除を示す緑色にあたり、レベル2(警戒強化)が警戒を促す黄色、レベル3(対策強化)とレベル4(対応不能)が非常事態を示す赤色にあたるとの見方を示した。(寺尾佳恵)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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