小玉重隆
新型コロナウイルスの感染拡大を受け今年1月から延期になっていた山形市の成人式が2日、同市の山形国際交流プラザで開かれた。晴れ着姿の新成人たちは、友人と記念撮影をしながら久しぶりの再会を喜び合っていた。
成人式は、式典までの2週間の健康状況を記録した用紙の提出が求められるなど、感染対策を徹底して開かれた。4都府県に緊急事態宣言が出ていることから、出席者は県内在住者に限られた。このため、式典の様子はオンラインでもライブ配信された。
市内から訪れた清水ななみさん(20)は、「開催に賛否両論あるのは理解している。でも、一生に一度のことだし、家族にも晴れ姿を見せられた。延期してでも開いてくれたことに感謝しています」と話していた。
一方で、成人式を巡っては、市が「参加者を県内在住者に限定する」と開催8日前に急きょ発表したことから、苦情や意見が殺到していた。佐藤孝弘市長は式典でのあいさつで「急な決定となり、式典への参加、仲間との再会を楽しみにしておられた皆様におわび申し上げる」と陳謝。市は、貸衣装や美容室などのキャンセル料を9万円を上限に補助するなどの対応策を公表している。申請は12日から受け付ける予定だという。(小玉重隆)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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