コロナ下で大学にオンライン授業が普及して以降、急浮上した問題の一つが「課題地獄」だ。「教えた内容が身についているのか不安」「試験の代わりに成績評価に活用しよう」。そんな理由で各教員が相次いで多くの課題を出し、学生たちが勉強に追いまくられるようになった。その後、問題は解決されたのか。
茨城大教育学部2年の女子学生は「コロナ禍の最初の頃は、授業後10分以内に課題を提出するよう求められ、次のコマの間に取り組んだこともありました」と振り返る。
現在、週16コマの授業をとっている。対面は4コマだけで、残るオンラインの授業では、ほぼ毎週何らかの課題が出ているという。
「最近は多くの先生が提出までに十分な時間をとってくれるので、無理なくこなせるようになっています」
ただ、課題のなかでも、授業の感想を書く簡単なものがある一方で、手間のかかるものもある。卵料理を3品作る課題では、調理中の自分や完成した料理の写真を撮り、カロリー計算したリポートなどとともに送信した。自宅周辺で子どもにとって危険な場所を見つけ、サイズを測って報告する課題もあった。
「課題地獄」なぜ起きた
一方、工学部や理学部の友人…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル