東日本大震災に伴う東京電力福島第一原発事故から10年の節目を目前にした7日、大阪市中央区で脱原発を求める集会があった。約20の団体から450人(主催者発表)が参加。各団体の活動報告や有識者による講演の後、「原発やめて」などと書かれたプラカードを掲げ、デモ行進した。
新型コロナウイルス感染防止のため大きな声を出すのをやめ、太鼓を打ち鳴らすなどしてアピール。「原発再かどう(稼働)いらない」と刺繡(ししゅう)したエプロンを着て参加した大阪府四條畷市の大森正子さん(76)は「フクシマは、国民の原発への無関心が引き起こしてしまった事故。一市民でも、しっかりと声を上げていきたい」と話した。
集会は、原発事故のあった2011年から毎年開催されてきたが、昨年は新型コロナの影響で初の中止に。主催団体の一つ「ストップ・ザ・もんじゅ」代表の池島芙紀子さん(81)は「新型コロナで機会がなくなっていたけど、市民に関心を持ってもらうためにも意思表示を続けたかった」と話した。来年以降も集会を続ける方針だという。(山田健悟)
九州でも座り込み
九州では、脱原発をもとめる団体「原発とめよう!九電本店前ひろば」が2011年4月から、福岡市の九州電力本店前で座り込みを続ける。九電の原発を巡る訴訟のめどがつくまで、活動を続ける予定だ。
座り込みは当初ほぼ毎日だったが、緊急事態宣言が出た昨春から木曜だけに。青柳行信代表(74)ら数人がテントを広げ、脱原発の音楽を流すなどしている。震災から10年となる11日は感染対策をしつつ、他団体と市内で集会を開く。14日も予定している。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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