コロナ全数把握、簡略化4県のみ 「矛盾満ちた制度」国に疑問相次ぐ

 新型コロナ感染者の全数把握を先行して簡略化するのは宮城、茨城、鳥取、佐賀の4県にとどまることが29日、朝日新聞の取材でわかった。週内にも始める。医療機関や保健所の負担減少をめざして政府が認める方針を示したが、判断を委ねられた自治体の大半が二の足を踏んでいた。

 政府は、これまで全感染者が対象だった保健所への発生届提出を、65歳以上の高齢者ら重症化リスクが比較的高い人に限る運用を容認。希望する都道府県からの届け出を29日でいったん締め切った。全都道府県に取材した結果、4県が届け出たと回答。鹿児島や岡山など近く届け出る考えの県もあったが、政府が9月半ばに一律導入の方向で調整しており、多くはそれまで様子見する可能性もある。

 政府方針への評価は各都道府県で分かれていた。

 「大幅に現場の負担が抑えら…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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