未曽有の災害となった東日本大震災からの復旧復興で被災自治体を支える役割を担ったのが、民間から総務相に起用された片山善博氏だった。当時の菅直人内閣で感じた壁とは。コロナ禍のいまに続く課題とは。片山氏に聞いた。
――総務相として災害対応に当たりました。最も印象に残っていることは。
被災者生活支援特別対策本部でのことですね。復旧復興は各省庁の縦割りでやらざるを得ないのですが、縦割りのすき間ができるのがすぐにわかった。それで首相に話して対策本部をつくってもらい、本部長代理として加わりました。まずは各省からにわかに人を集めたんですね。こう言ってはなんですが、閑職にいる人でもいいからとにかく集めろと。本当によく仕事をしてくれました。
――「縦割りのすき間」ですか。
例えば、親を亡くした遺児や孤…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル