政府は5日、人工知能(AI)やスーパーコンピューター「富岳」などを用いて新型コロナウイルス対策の効果を検証する有識者会議の第1回会合を東京都内で開いた。会議には政策研究大学院大の黒川清名誉教授や京都大の山中伸弥教授らが参加して事業を検討。月内に一定の成果を出す方針だ。 西村康稔経済再生担当相は「AIやスパコンを使ったシミュレーション、対策をより進化させる。幅広い業種に(休業)要請をするのではなく、英知を結集して感染を抑えるための有効で実効性のある対策を講じたい」と述べた。 会議では、事業者が政府に提案している研究テーマが示された。気流の分析や換気の効果の評価は、イベント会場の人数制限や座席配置の検討材料として利用が期待できる。顔認証技術を利用したマスク使用の有無の検知、検査と病床・療養施設の配分の最適化シミュレーション、人との接触「8割削減」の根拠となった感染症モデル「SIRモデル」の検証なども寄せられている。 有識者からは、新型コロナ対策に関し、専門家と政府の役割の整理や検証を求める意見も出た。(田中将徳)
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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