新型コロナ患者の人工呼吸器を2分間止めたとして、大阪府警は4日、府立中河内救命救急センターに勤務していた医師の男(50)を暴行の疑いで書類送検し、発表した。府警は検察に判断を委ねる「相当処分」の意見を付けたという。
捜査1課によると、医師は2021年3月29日、入院していた当時60代の男性患者の人工呼吸器を2分間止める暴行を加えた疑いがある。男性は呼吸の状態が悪化したが、回復したという。
同課によると、医師と男性は人工呼吸器の装着方法をめぐってトラブルとなった。医師が筆談で「呼吸器がないと無理やから、呼吸器止めてみます?」と投げかけると、男性が「止めてみろ」と応じたという。府警の調べに医師は「それ以外の選択肢がなかった」などと供述したという。
センターの運営法人は21年12月、「故意に苦痛を与える行為で重大な倫理違反がある」として、医師を戒告の懲戒処分にした。一方、医師は処分の無効などを求めて大阪地裁に提訴しており、係争中という。(甲斐江里子)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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