大阪市が新型コロナウイルスの感染者らに自宅待機時の注意事項などを書いた書類を送る際、葬儀業者の広告が印刷された封筒を使っていたことが29日、分かった。市保健所の担当者は「軽率だった。受け取った方の気持ちを考えると大変申し訳ない」としている。
市によると、収入確保のために2006年度から市の封筒に広告を掲載するようになった。市内の葬儀業者から60万部の申し込みがあり、掲載基準を満たしていたため、昨年6月から裏面に同社広告を印刷した封筒を各部署で利用し始めたという。
市によると今月17日、この封筒で書類が届いた濃厚接触者から苦情が寄せられた。送付元の保健福祉センターは「広告の中身を意識していなかった」と説明している。22日にも別の感染者から連絡があり、「すごくつらい思いをした」と伝えられたという。
市保健所は感染者や濃厚接触者…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル