クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客だった香港人の男性(80)が、下船後の香港で新型コロナウイルスの感染が確認された問題で、5日正午すぎ、同船が停泊していた横浜市の大黒ふ頭沖から外海に出た。
【写真】クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」のデッキの様子
乗船している30代の男性が、午前11時56分に船内で流されたアナウンス動画をツイッターで公開。アナウンスには、船は日本の検疫下にあり、乗客には最低14日間、滞在しなければならないことと、船内で使用する水の精製と汚水処理のため船は1度、外海に出て、その後、乗客の食料や生活用品を積むため、再び横浜に接近する旨の通達がなされた。
男性は午前6時半過ぎにも、ツイッターを更新。操舵(そうだ)室から「日本検疫より、全てのお客様には客室で待機していただくよう指示がございました。ただ今の時間、既に船内公共エリアでお過ごしいただいているお客さまには、客室にお戻りいただくようお願いします」とアナウンスがあったと動画付きで報告した。
厚生労働省は3日夜から4日にかけて、横浜市の大黒ふ頭沖に停泊した同船内で乗客乗員約3700人に検疫を行った。その結果、約10人の乗客に新型コロナウイルスの感染が確認された。【村上幸将】
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