山本知佳
大学入試センターは25日、新型コロナウイルスの感染者や濃厚接触者になり、14、15日実施の大学入学共通テスト本試験を受けられなかった受験生2138人について、追試験の受験を認めたと発表した。昨年の465人から4倍以上に増えた。
追試験は、病気や事故などが理由で本試験が受けられなかった人が対象。28、29日に全都道府県で行われる。センターの担当者は、増加理由について「市中の感染状況を反映しているのではないか」としている。
追試験が認められたのは、インフルエンザに感染した受験生らも含めて計3893人。前身の大学入試センター試験時代も含めて、過去最多だった。このうち、コロナの感染者は1833人(前年213人)、試験当日に発熱などの症状があるといった理由で受験が認められなかった濃厚接触者は305人(同252人)いた。インフルエンザや胃腸炎などが理由の受験生は820人(同406人)だった。
これとは別に、無症状の濃厚接触者で別室受験が認められた受験生は412人いた。
昨年の共通テストでは、オミクロン株の流行を受け、文部科学省は、新型コロナの影響で本試験、追試験のいずれも欠席せざるをえなかった受験生について、個別試験のみで合否判定するよう各大学に要請していた。文科省によると、本試験も追試験も受けられずに個別試験に臨んだ受験生はのべ24人いたという。今年はこのような措置は求めていない。(山本知佳)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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